1972年度の出来事

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メンバー

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レギュラー・バンド

  • Saxophone
    尾木隆、森田真人、久野徹、田所英章、沢田明彦
  • Trumpet
    川口謙蔵、三木繁、佐藤和道、菱沼伸昌
  • Trombone
    佐藤英明、 佐川正友、太田康二
  • Rhythm
    宮本博敏(b)、橋本善樹(gt)、藤川裕(ds)、千葉令子(pf)

活動記録

※情報収集中

1972年9月3日(日)
第3回 山野ビッグバンド・ジャズ・コンサート(日比谷公会堂)に出場。詳細は、以下のスイングジャーナル誌の記事を参照。

第3回ビッグ・バンド・ジャズ・コンサート

●9月3日(日) ●日比谷公会堂 ●出演=日本医科大ミッド・ナイト・サウンズ 上智大ニュー・スイング 専修大グリーン・サウンズ 日大リズム・ソサエティ 成蹊大コンパル・サウンズ 芝浦工大カレッジ・ソサエティ・ジャズ 東洋大グルービー・サウンズ 明治大ビッグ・サウンズ・ソサエティ 中央大スイング・クリスタル 立教大ニュー・スインギン・ハード 日大ブルー・スイング 法政大ニュー・オレンジ・スイング 東海大スイング・ビーツ 日大ホワイト・リズム・エコーズ 日本電子工学院ブラック・ノート 学習院大スカイ・サウンズ 慶応大ライト・ミュージック・ソサエティ ゲスト=今泉俊昭とジ・アウント・レイジャーズ 森寿男とブルー・コーツ 宮間利之とニュー・ハード

 関東バンドは早大ハイソと慶応KMPを除いてほとんど全部顔をそろえたが、恒例の6大学バンドのほかに新顔も多く演奏水準にも高低があったが、毎年参加者が多くなるのは喜ばしい。しかし技術水準は全体にそろってはきたが、とび抜けて高いものや独創的なものは見当たらなかった。

 演奏スタイルの方向については、モダン・ジャズの多様化のなかで依然戸迷い(ママ)がつづいており、一時のBSTやシカゴなど、ロックへの傾斜は鎮静して、「まずベイシーへ帰れ」が圧倒的、つぎにクラーク~ポラーンでここまでは4ビート、それからバディ・リッチとサド~メルの新しいロックがかかったレパートリー、大体この4つの模倣が圧倒的で<Basie Straight Ahead><Heaven On Their Mind>(リッチ)<Two Away Zone>(サド~メル)などは幾つものバンドがとりあげていた。そのほかには、メイナード・ファーガソン、デューク・ピアソン、日本の前田、山木、山屋氏等一流編曲者のオリジナル作品といったところ。

 技術的には、リズムとくにドラムが水準以下のため致命的な数バンドがあり、つぎにブラスの弱さ、とくにトランペットの補強を要するところが目についた。リード群は概して良くそろっていた。平均的に一番うまいのはやはり慶応のライトで、クラーク~ポラーンのスタンダード曲を完全にこなしきり、ソロもtpなど水準以上。つぎに感銘をうけたのは専修グリーン・サウンズでアンサンブルがよくそろいバランスも良く、とくに自分たち自身のオリジナルと編曲を主にしているのが意欲的だ。杉並のリサイタルできいた時もソプラノを含むサックスの独創的なアンサンブルの記憶があるが、今後の一層の勉強を期待したい。名門の中央クリスタルはさすがにベイシーをよくこなし、レパートリーもディキシー調やエリントンなどはば広く楽しませたが、ブラスにやや難があった。日大は3つも出たが、ラテン打楽器を含むリズム・ソサエティが前田憲男作品を巧みに演奏し、とくにドラムスが良い。ブルー・スイングはどこまでも4ビートに徹すい(ママ)という健気な宣言で、<Be Swing>という山木の作品が学生向きのわかりやすい組曲で楽しめた。東洋大学はドラムとブラスが強力で、リッチの組曲をおもしろくきかせた。立教ニュー・スインギン・ハードは、サックスのソリがみごとで、リズムも良かった。明治ビッグ・サウンズは、ファーガソンに意欲的に取組んだが、むずかしい曲のためにバランスが悪くなったのは惜しまれる。結成3年という芝浦工大は、ベイシー中心で短期間にしてはその感覚をよく吸収していた。法政ニュー・オレンジは、ヤマハのコンテストで個人賞をとったテナーの森田がおり、山木の作品でそのモダンなアドリブが披露された。彼には現在数少ないソロイストとして一層の精進を望みたい。このほかのバンドは紙面の都合で省略するが、いずれも真摯に力一杯熱演したのは気持ちが良かった。今後の問題は色々あろうが、レパートリーの面で4ビートがベイシーだけでは淋しい。米国のバンドのように大学に専属の音楽ディレクターがいて、コーチを受けられるようになることが理想的だが、それは音楽教育全体の問題でもあろう。しかし、小学生バンドにグレン・ミラーを教えている先生もいるのだから、将来に希望をもちたい。

 最後に、プロのバンドとして初登場した今泉俊昭とジ・アウント・レイジャーズにふれたい。編曲者の今泉が、昨年末結成したリハーサル・バンドで、ドン・エリスの変拍子と取組み、<Indian Lady><Pussy Wiggle Stomp><Get It Together>の3曲を演奏した。メンバーはすべてレギュラー・バンドの現役のため、これを集めて練習してきた今泉の苦労は並大抵ではないが、メンバーの熱意により、この日はドン・エリスの複合リズムの迫力とレンジの広いサウンド、変拍子にのったスイング感のあるアドリブ・ソロをみごとに再現した。ブルー・コーツは、ベイシーとエリントンの模範的な演奏をきかせ、ニュー・ハードはモダンのオリジナルで、いずれも学生バンドに指針を与えるものであった。(瀬川昌久)

『スイング・ジャーナル』1972年10月号、216-7頁。

1972年12月2日(土)
第11回リサイタル(読売ホール)を開催。
演奏曲目:
  • SONG FOR THE BEARED LAY
  • SNAKEHIP'S DREAM
  • CRAZY WORLD
  • NAIMA
  • GIANT STEPS
  • FREE
  • MAKE ME SMILE
  • YOU ARE TOO BEAUTIFUL
  • IMAGINE
  • LONESOME SUZIE
  • WALK ON THE WILD SIDE
  • ALONG WITH BLUES
  • SWEET HEART BLUES
  • YOU'VE MADE ME SO VERY HAPPY


パンフレット(PDF)

1972年12月2日(土)
プリマ楽器主催ビッグバンドコンテスト(日本電子工学院ホール)に出場。学生18バンド、社会人7バンドが出演。詳細は以下のスイングジャーナル誌の記事を参照

25楽団出演のビッグ・バンド・コンテスト

 学生のビッグ・バンド18楽団と、一般の7楽団が一堂に会して、2日間にわたるビッグ・バンド・ジャズ・コンテストが開かれる。

 出演楽団を列記すると、学生の部では東洋大学グルービー・サウンズ、中央大学スイング・クリスタル、立教大学ニュー・スインギン・ハード、独協大学スインギン・キャッツ、青山学院大学ロイヤル・サウンズ、日本工業大学BJPジャズ、専修大学グリーン・サウンズ、芝浦工業大学カレッジ・ソサエティ、法政大学ニュー・オレンジ、早稲田大学ハイ・ソサエティ、慶応大学ライト・ミュージック、日本電子工学院ブラック・ノート、日本大学ホワイト・リズム・エコーズ、東京電機大学コースト・ジャズ、東京経済大学スイング・エコーズ、慶応大学KMPニュー・サウンド、明治大学ビッグ・サウンズ、学習院大学スカイ・サウンズ。

 一般の部では、ビッグ・サウンズ・マシーン、松下通信カウント・セイノー、ビッグ・バンド・オブ・ローグス、シチズン・スイング・オーケストラ、原田満久とビッグ・バンド、F&Lスイング・オーケストラ、日立小田原A1アップ・サウンズ。  12月2日(土)午後1時から日本電子工学院ホールで学生の部の予選が開かれ、12月17日(土)午後12時から同ホールで学生の部と一般の部の決勝が開かれる。入場料は共に\500均一。問い合せはTel. 861・1351プリマ楽器まで。

『スイング・ジャーナル』1972年12月号。

その他

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第3回 山野ビッグバンド・ジャズ・コンサート出演校

  • 日本医科大学ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 上智大学ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
  • 専修大学グリーン・サウンズ・オーケストラ
  • 日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ
  • 成蹊大学コンパル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 芝浦工業大学カレッジ・ソサエティ・ジャズ・オーケストラ
  • 東洋大学グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 明治大学ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
  • 中央大学スウィング・クリスタル・オーケストラ
  • 立教大学ニュー・スウィンギン・ハード・オーケストラ
  • 日本大学ブルー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
  • 法政大学ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
  • 東海大学スイング・ビーツ・オーケストラ
  • 日本大学ホワイト・リズム・エコーズ・オーケストラ
  • 日本電子工学院ブラック・ノート・ジャズ・オーケストラ
  • 学習院大学スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティ

社会の出来事

  • 京王プラザホテル開業
  • ドル・ショック(ニクソン・ショック)で1ドル=360円から306円へ
  • カップヌードル発売開始
  • 「仮面ライダー」放映開始
  • マクドナルド日本1号店が開業
  • ケニー・ドーハム(tp)没
  • リー・モーガン(tp)没