1974年度の出来事

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メンバー

  • Saxophone
  • 尾木隆、高見沢洋、鈴木義明、吉川伸幸、多田忠蔵
  • Trumpet
  • 茅野与志樹、加藤和親、寺田光治、高田郁生
  • Trombone
  • 佐藤英明、前崎行弘、桜井肇、小山田賢二
  • Rhythm
  • 藤川裕(Dr)、菅原道康(Bs)、橋本善樹(Gt)、小暮利明(Pf)

活動記録

1974年6月1日(土)
メイナード・ファーガソン・オーケストラの来日コンサート(日比谷野外音楽堂)のゲストとして関東七大学ビッグバンドが共演。ニューオレも出演し、以下の曲目を演奏。
  1. フリーダム・サウンド
  2. スイート・ハート・ブルース
  3. ストールン・モーメント

↑ クリックすると当時のパンフレットを見ることができます。 ↑

メイナード・ファーガソン・オーケストラのコンサートの詳細は以下のスイングジャーナル誌の記事を参照。

メイナード・ファーガソン

 久しぶりにビッグ・バンド・ジャズの醍醐味を味わった。というのは日本へはこれまであまり青年期のビッグ・バンドが訪れるというチャンスがなかったからである。なにもそれはバンド・リーダーが若いという意味ではなく、バンドそれ自体の若さのことである。その意味ではちょっとバテ年に来日したバディ・リッチ楽団を思い起こさせる。ウディ・ハーマン楽団もスタン・ケントン楽団も、全盛期の来日ではなかったし、エリントンもベイシーも60年代の来日で、青春期のバンドではないので円熟した味や大人の風格を楽しませてくれるという演奏であった。しかし、ファーガソン・バンドは違う。現在のバンドはせいぜい4年程前にできたばかりでバンドとして青春期なのだ。だから、バンドに勢いというものがある。

 バンドは昨年とはメンバーがかなり変わったにもかかわらず、バンド全体はよくまとめており、リーダー自らが汗をかいて演奏してメンバーに手本を示すという行き方がメンバーにもやる気を起こさせ、全員のエネルギーの爆発が、ビッグ・バンドの楽しさを満喫させてくれた。しかし、今回のファーガソン・バンドのようなパンチとドライブ感はビッグ・バンドなら当然もたなくてはならないものであり、往年のケントンやハーマン楽団も全盛期の40~50年代には当然この位の音はもっていたはずなのだ。ファーガソン・バンドではなんといってもトランペット・セクションが抜群で、これは現在のビッグ・バンド中最高だ。リーダーがラッパにはうるさいからだろう。ついでバリトンとフルートのブルース・ジョンストンがソロイストとしてとくに優れている。

 演奏は以前にくらべオーソドックスなものが多くなったが、しかし、若者を楽しませるロック・ビートの曲<カメレオン>(ハンコック作)<マッカーサー・パーク><ヘイ・ジュード>などを演奏、ハンコックの曲ではブラック・ロック的感覚さえみせた。ぼくはやはりこういったロック・ビート曲が好きだが、<レフト・バンク・エキスプレス>、フォックス・バンド><ギブ・イット・オン>なども迫力があり、ニコルソン、ソマーズといった若手トランペッターのソロもなかなかのききものだった。ゴスペル調の<ガット・スピリッツ>を演奏したり、ファーガソンと若手のトランペット・バトルを用意するなど見せ場とショウアップも忘れず、最後まであきさせぬ変化にとむ演奏をきかせたのはさすが年期の入ったリーダーだといえる。ファーガソンの超高音トランペットもまだまだ衰えをみせていない。(岩波洋三)

『スイング・ジャーナル』1974年7月号。

1974年7月13日(土)
第9回 六大学コンサートに出演。世界ではじめてビッグバンドによる「至上の愛」が演奏される。「至上の愛」を演奏することになったいきさつ等はこちらを参照ください。→「至上の愛」ができるまで

出演バンド:

  • 慶應大学ライト・ミュージック・ソサエティ
  • 明治大学ビッグ・サウンズ・ソサエティ
  • 慶應大学KMPニュー・サウンズ・オーケストラ
  • 中央大学スイング・クリスタル・オーケストラ
  • 法政大学ニュー・オレンヂ・スイングオーケストラ
  • 早稲田大学のハイソサエティ・オーケストラ
  • 日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ


第9回 BIG BAND CONCERT のパンフレット(PDF)

1974年9月1日(日)
New Orange Swing Orch. Jazz Concert(新潟市公会堂)に出演。
1974年9月8日
第5回 山野ビッグバンドジャズコンテスト(日比谷公会堂)に出場。


パンフレット(PDF)



演奏曲目:A Love Supreme(至上の愛)
結果:第2位優秀賞、スイングジャーナル社賞、最優秀ソリスト賞(高見沢洋、ts)、優秀ソリスト賞(尾木隆、as)を受賞。あわせて4部門を受賞し、この大量受賞の記録は今も破られていない。

市ヶ谷キャンパス・大内山庭園での記念撮影

1974年12月3日(火)
第13回リサイタル(読売ホール)を開催。
演奏曲目:
  1. Impression
  2. A Love Supreme(至上の愛)
  3. 思郷のうた
  4. Sun Flower
  5. Love's Theme
  6. Minor Planet
  7. Day Dream
  8. Mean What You Say
  9. Satin Doll

 
パンフレット(PDF)

その他

※情報収集中

第5回 山野ビッグバンドジャズコンテスト出場校

  • 獨協大学スウィンギン・キャッツ・ジャズ・オーケストラ
  • 日本大学ホワイト・リズム・エコーズ・オーケストラ
  • 芝浦工業大学カレッジ・ソサエティ・ジャズ・オーケストラ
  • 日本大学ブルー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
  • 北里大学ニュー・カウント・ジャズ・オーケストラ
  • 日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ
  • 國學院大学インサイド・ミュージック・オーケストラ
  • 神奈川大学カレッヂ・サウンズ・オーケストラ
  • 日本医科大学ミッドナイト・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 学習院大学スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 東京電機大学コースト・ジャズ・オーケストラ
  • 明治大学ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
  • 東洋大学グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティ
  • 青山学院大学ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 立教大学ニュー・スウィンギン・ハード・オーケストラ
  • 専修大学グリーン・サウンズ・オーケストラ
  • 法政大学ニュー・オレンヂ・スウィング・・オーケストラ
  • 東京経済大学スウィング・エコーズ・オーケストラ

  • 最優秀賞 慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティ
  • 優秀賞 法政大学ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
  • 優秀賞 日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ
  • 特別賞 明治大学ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
  • 特別賞 東洋大学グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • スイングジャーナル社賞 法政大学ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ

  • 最優秀ソリスト賞 高見沢洋(ts) 法政大学ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
  • 優秀ソリスト賞 尾木隆(as) 法政大学ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
  • 優秀ソリスト賞 武田龍太郎(as) 日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ

社会の出来事

  • 小野田寛郎さん、ルバング島より帰還
  • 「ノストラダムスの大予言」ブーム、1999年7月に人類滅亡説
  • 長嶋茂雄、引退「巨人軍は永久に不滅です」
  • 田中首相退陣、三木内閣発足
  • フォード大統領来日
  • 三菱重工ビル爆破事件
  • 「セブンイレブン」日本のコンビニストア第1号開業
  • デューク・エリントン(p)没
  • ボビー・ティモンズ(p)没