1978年度の出来事

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メンバー

  • Saxophone
  • 関英雄、渡辺泰敏、羽根川昇、鈴木孝宏、阿部健一
  • Trumpet
  • 高木勲美、宮本欣治、太田延幸、丸茂明弘
  • Trombone
  • 山崎靖幸、鴨井厚二、佐野寿之、嶋田佳起
  • Rhythm
  • 絹田治幸(Dr)、青柳能明(Bs)、山崎隆(Gt)、阿部紀彦(Pf)

活動記録

1978年6月11日(日)
コンサート(法政大学学生会館ホール)を開催。ゲスト:松本英彦(Ts)
  1. Country Blues
  2. Full House (with 松本英彦)
  3. My One And Only Love(with 松本英彦)
  4. Take The “A” Train(with 松本英彦)
1978年8月26日(土)~27日(日)
第9回 山野ビッグバンドジャズコンテスト(日比谷公会堂)が開催される。
演奏曲目:
結果:敢闘賞を受賞。
1978年9月5日(火)
第13回6大学ビッグバンド・コンサート(虎ノ門ホール)
演奏曲目:妖怪河童等今日何処棲
メンバー:
Trp;高木勲美、宮本欣治、太田延幸、丸茂明弘
Trb;山崎靖幸、鴨井厚二、佐野寿之、数井邦昭
Sax; 関英雄、渡辺泰敏、羽根川昇、成川宣孝、阿部健一
Rhythm; 絹田治幸(Dr)、青柳能明(Bs)、山崎隆(Gt)、阿部紀彦(Pf)
1977年12月9日(土)
第17回リサイタル(読売ホール)を開催。
MC:行田よしお
演奏曲目:
  1. 妖怪河童等今日何処棲
  2. The Moontrain
  3. It’s Oh So Nice
  4. This Guy’s
  5. Secret Love
  6. Shiny Stockings
  7. Congo Mullence(OBバンド)
  8. D-51(OBバンド)
  9. Night Streets(OBバンド)
  10. At Seventeen
  11. Red Top
  12. Times Lie
  13. Lush Life
  14. Higher Ground


パンフレット(PDF)

1978年12月26日(火)
キングレコード第1スタジオにて LP『ハイアー・グラウンド』を収録。キングレコードより発売される。

このLPについては、『スイングジャーナル』誌でも紹介されています。

カレッジ・ビッグ・バンド リレー紹介 Part 2

 伝統といえば法政大学とジャズの結びつきも戦前にさかのぼる。
 実はカレッジ・ビッグ・バンドの音楽をレコード化するに当り、担当の川島君と最初に直面した問題は、6つの大学をどうしぼるかということであった。東京の早慶、京都の同志社は文句なしとして、法政を選出した場合に明治とか立教のような名門校、日本大学のように3バンドもある有力校に何と言って次の機会まで待ってもらうか苦心した。だが法政の伝統の力は、そのすべての問題をしのいだのである。
 私の義父は法政野球部のOBなのだが、今日マスコミが江川を盛んに取り上げるのを苦々しく思っている。法政のジャズは、若林投手や藤田兄弟の時代までさかのぼらなければ説明できない。それは慶応のライトを菊池光翁から説き起こされた瀬川昌久氏の論法と同じである。
 大正末、法政には「LUCK AND SUN」というダンス音楽を愛する学生バンドが存在し、“ラカンさんがそろったら踊ろうじゃないか”とはやしたて、日本にジャズが定着する下地を作ったのである。
 その中に、戦後いちはやくバンドを結成した渡辺良(戦前はコロムビア楽団指揮者)、遠藤勲(オルフェアンズ・リーダー)それに今なお現役としてホテル・ニュー・オータニでバンドを率いる名ベーシストの小原重徳等の先輩がいて、日本のジャズ隆盛の礎石となったのだ。
 今のニュー・オレンジの諸君の、他を圧する先取りの精神、新しい試みへの挑戦は、前期の先輩の伝統を受け継いだものとして評価されなければならない。
 第5回、山野コンテストでニュー・オレンジがビッグ・バンド化を山木幸三郎に依頼し、優秀賞とSJ賞を得たことは記憶に新しい。その後も第7回に敢闘賞を獲得している。彼らの豊富な練習と自由な発想は学生バンドの亀鑑とすべきで、ニュー・オレンジほどプロを凌駕するジャズへのエネルギーを感じさせるバンドを知らない。
 今回の「ハイアー・グランド」を吹き込んだメンバーを列記しよう。
 高木勲美、宮本欣治、太田延幸、黒田啓(tp)、山崎靖幸、鴨井厚二、佐野寿之、嶋田佳起(tb)、関英雄、羽根川昇、渡辺泰敏、鈴木孝宏、阿部健一(sax)山崎隆(g)、阿部紀彦(p)、青柳能明(b)、絹田治幸(ds)。 この内、ベースの青柳君がバンド・マスターで、アルトの関君がコンサート・マスターをつとめている。
 録音は昨年12月26日、キングの第1スタジオで行なわれた。
 ニュー・オレンジの指導に当り、今回のアルバム全曲の作編曲を提供された山木幸三郎は、本誌読者もご存知の宮間利之とニュー・ハードの一員である。彼のペンの冴えはニュー・ハードを世界の檜舞台で通用するものにしたばかりでなく、日本ジャズ界の誇りでもある。
 山野コンテストでも審査員をお願いしたことがあり、これからも後進によき指導をたまわりたい。
 スティービー・ワンダーの<ハイアー・グラウンド>、ジャニス・イアンの<アット・セブンティーン>ウディ・ショウの<ザ・ムーン・トレーン>はいずれも山木氏の編曲によるもので注目される。
 B面の20分に及ぶ日本の童謡を題材とした意欲的オリジナル<妖怪河童等今日何処棲>は山木の心血を注いだ作品で、6楽章にわたる大作である。これを聴かずして学生バンドを語るなかれと申し上げたい。(いソノてルヲ)

『スイング・ジャーナル』1979年5月号、189頁。

その他

※情報収集中

第9回 山野ビッグバンド・ジャズ・コンサート出演校

    8月26日(土)

  • 学習院大学スカイ・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティ
  • 上智大学ニュー・スウィング・ジャズ・オーケストラ
  • 法政大学ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
  • 日本医科大学ミッドナイト・サウンズ・オーケストラ
  • 専修大学グリーン・サウンズ・オーケストラ
  • 東京工業大学ロス・ガラチェロス
  • 獨協大学スウィンギン・キャッツ・ジャズ・オーケストラ
  • 国際商科大学サウンド・メッセージ・フリー・バンド・オーケストラ
  • 東京経済大学スウィング・エコーズ・オーケストラ
  • 立教大学ニュー・スウィンギン・ハード・オーケストラ
  • 立正大学ホース・ボーンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 國學院大学インサイド・ミュージック・オーケストラ
  • 日本大学ブルー・スウィング・ジャズ・オーケストラ

    8月28日(日)

  • 東京電機大学コースト・ジャズ・オーケストラ
  • 早稲田大学ハイ・ソサエティ・オーケストラ
  • 東洋大学グルービー・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 北里大学ニュー・カウント・ジャズ・オーケストラ
  • 関西学院大学K.G.スウィング・チャリオティアーズ
  • 青山学院大学ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 神奈川大学カレッヂ・サウンズ・オーケストラ
  • 日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ
  • 成蹊大学コンパル・サウンズ・ジャズ・オーケストラ
  • 同志社大学ザ・サード・ハード・オーケストラ
  • 愛知学院大学スインギング・オール・スターズ

  • 最優秀賞(TBSゴールデン賞) 早稲田大学ハイ・ソサエティ・オーケストラ
  • 優秀賞(TBSシルバー賞) 愛知学院大学スインギング・オール・スターズ
  • 優秀賞(TBSシルバー賞) 同志社大学ザ・サード・ハード・オーケストラ
  • スイングジャーナル社賞 愛知学院大学スインギング・オール・スターズ
  • 敢闘賞 法政大学ニュー・オレンヂ・スウィング・オーケストラ
  • 敢闘賞 立教大学ニュー・スウィンギン・ハード・オーケストラ
  • 特別賞 慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティ

  • 最優秀ソリスト賞 御子柴秋彦(ts) 早稲田大学ハイ・ソサエティ・オーケストラ
  • 優秀ソリスト賞 石川明(tp) 同志社大学ザ・サード・ハード・オーケストラ
  • 優秀ソリスト賞 藤井淳平(as) 慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティ
  • 優秀ソリスト賞 藤岡博志(dr) 日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ
  • 奨励賞 東京電気大学コースト・ジャズ・オーケストラ
  • 審査員賞 関西学院大学K.G. スウィング・チャリオティアーズ
  • 審査員賞 日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラ

社会の出来事

  • 成田空港(新東京国際空港)が開港
  • 宮城県沖地震
  • 日中平和友好条約調印
  • 江川問題でドラフト論争
  • 王選手、800号ホームラン達成
  • イギリスで試験管ベビー誕生
  • サンシャイン60開業
  • 口裂け女の噂流布